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住宅設計リフォーム感染症

2024.01.26

新時代の住まいとは感染症に強い家の7つのポイント

新時代の住まいとは
感染症に強い家の7つのポイント

コロナ禍を経験した今、私たちの生活様式や家に対する価値観が大きく変わりつつあります。
在宅時間が増えたことで、家が単なる住まい以上の役割を果たすようになり、感染症に強い家への需要が高まっています。
新しい生活様式に合わせた家づくりやリフォームが求められ、感染症に効果的な機能を備えた家とはどのような家なのか、そのポイントを整理しました。
自宅では、仕事やリラックス、安心して過ごすための工夫が、新しい住まいでは重要な要素になっています。

(1)コロナ禍を経験した今、家のニーズが変わった

コロナ禍を経験したことで、家の価値観が変化しています。
コロナ禍では在宅時間が増えたことで、自宅の居住空間に満足できない部分が浮き彫りになりました。
例えば、健康や衛生面に配慮した環境の必要性、趣味やリラックスできる、もしくは、仕事部屋の確保などがあります。
仕事においては、コロナ禍前の状況に戻りつつありますが、上記内容においては新築住宅を建てる際や、家のリフォームなど行う場合は、感染症にも配慮した設計、機能が求められています。
それでは、感染症に強い家とは具体的にどのようなところを整備する必要があるのでしょう。
そのポイント7つを次の整理しました。


(2)感染症に強い家にする為の7つのポイント

 

1.書斎・ワーキングスペースの確保

感染症の流行時には、外出を控えて自宅で過ごす時間が増えます。そのため、仕事や勉強、趣味に集中できる書斎やワーキングスペースを確保しておくと、感染症の感染リスクを下げながら、快適に過ごすことができます。
また、仕事ができるスペースでは通信環境を確保することも重要です。これにより外部への移動を最小限に抑え、感染リスクを軽減できます。

2.菌を持ち込まない玄関

玄関は、外から持ち込まれる菌やウイルスの侵入経路になります。そのため、家に菌やウイルスを持ち込まない、玄関には工夫が必要です。
エントランスや玄関付近では、外出時に衣服や靴の除菌を容易にできるように特別なエリアを設けます。
そこには、コートや上着など衣服、カバンは部屋に持ち込まないための収納スペースや、除菌スプレーや消毒液などを設置しましょう。

3.2つ以上のトイレ、洗面所

特に感染症の流行時や予防対策を考える際、複数のトイレや洗面所があれば、家族が効果的に手洗いや衛生管理を行えます。
また、複数のトイレや洗面所があると、家族や来客が同時にも利用できるため、利便性が向上します。
朝の混雑時や急なトイレの需要にも対応しやすくなります。

4.玄関に手洗い場の確保

玄関で手を洗うことで、外から帰宅した際や外出前に手を清潔に保ち、感染症の予防に寄与します。
特に風邪やウイルスの流行期において、手洗いは効果的な対策です。
玄関に手洗い場を設けることで、手洗いが習慣となりやすくなります。
家族や来客が手洗いを当たり前に行うようになることで、感染症対策がより効果的になります。


5.自然換気で空気の通り道を作る

自然換気は屋外から新鮮な空気を取り入れ、建物内の酸素濃度を維持します。
家の空気が上手く循環するかは、窓の数や位置、換気扇の位置などによります。
空気の通り道がしっかりと確保されている家は、湿気が溜まりにくいため、カビが発生しにくく、アレルギー対策や、家を長持ちさせることにもつながります。
空気の循環効率の良い家は、住む人の健康や快適性が向上し、集中力や作業効率にも影響します。


6.備蓄スペースの確保

感染症の流行時には、外出を控えて自宅で過ごす時間が増えるため、食料品や日用品の備蓄をしておくと安心です。

備蓄スペースは、台所や洗面所の近くに設けておくと、普段の生活の中で取り出しやすくなります。また、備蓄する食料品や日用品は、賞味期限や消費期限に注意して、定期的に補充しましょう。

7.抗ウィルス建材の使用

抗ウィルス建材は、表面に付着したウイルスを不活性化させる効果があります。抗ウィルス建材を使用することで、感染症の感染リスクをさらに下げることができます。
抗ウィルス建材には、さまざまな種類があります。床材や壁材、建具などに使用されているので、家を建てる際やリフォームする際には専門家のアドバイスを受けながら検討すると良いでしょう。


まとめ

コロナ禍を経て、私たちの生活様式や住まいへの期待は大きく変化しました。
感染症に強い家を作り上げるためには、書斎やワーキングスペースの確保、玄関の菌対策、複数のトイレや洗面所の設置、手洗い場の整備、自然換気の促進、備蓄スペースの確保、そして、抗ウィルス建材の利用が重要です。
これらの機能を備えた家は、感染症対策と共に、快適で健康的な生活をサポートします。
新しい住まいへの期待が高まる中、これらのポイントを踏まえた家づくりが、今後ますます注視されることでしょう。

参考: