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住宅設計リフォームリノベーション

2024.02.23

住まいをアップグレード!リフォームとリノベーションの違いを知る

住まいをアップグレード!
リフォームとリノベーションの違いを知る

 

住まいの改修やアップグレードを考える際、「リフォーム」と「リノベーション」はよく使われる言葉ですが、これらの用語の違いを理解することは重要です。
どちらも住環境を向上させる手段ですが、そのアプローチや目的は異なります。
今回のブログでは、「リフォーム」と「リノベーション」の違いについて掘り下げ、それぞれの費用や工期を見ていきましょう。

(1)リフォームとリノベーションの違いはその規模の大きさ

リフォームとリノベーションの違いは、リフォームは古くなった状態を改修し、新築に近い状態まで回復させる施工を指し、一方、リノベーションは単なる改修だけでなく、間取りの変更など大規模な改修を行い、住まいの価値を高めたり自分好みの住環境を実現することを目的とします。

つまり、リフォームは部分的な施工が中心であり、工事の範囲が一部だけであれば居住しながら作業してもらえる場合もあります。そして、リノベーションは、意味的には「革新、刷新、修復」と呼ばれるように、大がかりな施工が中心で、新たな機能や付加価値を加え、間取りの変更や配管の改修工事を伴うことが多いと言えます。

また、リフォームに比べてリノベーションの方が費用が大きくなります。
具体的な費用相場は、リフォームでは壁紙や床のクロスの張り替えが5万円台から、キッチンやお風呂の改修が30万円程度から行えます。
一方、リノベーションは間取りの変更や大規模な改修を伴うため、費用が大きく変動することがあります。

 

(2)リフォーム・リノベーション費用・期間の目安

国土交通省が公表した「令和4年度 住宅市場動向調査報告書」によれば、リフォームにかける資金の平均額は206万円でした。
しかし、これはリノベーションも含んだ平均額のため、工事内容によって価格はもう少し幅があると思われます。
また、リフォームを行った部位は、「外壁」が25.6%で最も多く、次いで「トイレ」が22.6%、「浴室」が 22.4%となっています。

費用相場は、リフォームの場合、原状回復を目的とした部分別リフォームは、200~500万円程度が相場とされています。
また、リノベーションの場合は、リフォーム工事と違い大規模になるケースが多く、600~1000万円程度が相場とされています。

リフォームとリノベーションの工事期間の違いは、一般的にリフォームの工事期間が短く、部分的な改修が中心であるため、数日から1ヶ月程度で完了することが多いと言えます。
例えば、キッチンのリフォームは交換するだけであれば4日程で工事が完了します。さらにキッチンの位置を変える場合は、配管工事が加わり長くて1ヶ月程かかります。

一方、リノベーションは大規模な改修や間取りの変更を伴うため、工事期間は通常3ヶ月以上かかることも多くあります。
マンションの場合は管理組合の許可を得る必要があるため、工事期間がさらに長引く可能性もあります。
戸建てのフルリノベーションは解体工事も含めて大掛かりです。リノベーションは工事期間は短くても3ヶ月以上はかかるとみておいた方がよいでしょう。
つまり、リフォームは比較的短い工事期間で済むのに対し、リノベーションはより長い工事期間を要する傾向があると言えます。

リフォームか、リノベーションかを考えるとき、重要なことは、まず、何を達成したいのか、どのような変更や改善を求めるのかを明確にすることです。
リフォームは主に小規模な改修作業を指し、リノベーションはより包括的で大規模なプロジェクトです。必要な変更や改善の範囲を考慮し、それに適したアプローチを選択する事が求められます。

まとめ

リフォームとリノベーションの違いは、規模と目的にあります。リフォームは部分的な改修であり、比較的短期間で完了しますが、リノベーションは大規模な改修や間取りの変更を伴い、より長い期間が必要です。
どちらを選ぶかは、目的や予算、ライフスタイルによって違ってきます。
それぞれのメリット・デメリットを理解し、専門家に相談しながら、進めると良いでしょう。

 

参考: