新築住宅を購入する場合、一般的には「建売住宅を購入」するか、「注文住宅で家を建てる」かに分かれると思います。
どちらを選ぶかによって、購入までのスケジュールの立て方、建築費用に違いが出てきますので、まず、最初に「建売か 注文か」どちらにするかを検討する必要があります。
どちらにもメリット、デメリットはありますので、建売住宅と注文住宅の違いを押さえたうえで、検討することが重要です。
このブログでは、注文住宅で家を建てる場合のメリット、デメリットを解説します。
建売住宅と注文住宅の違い
建売住宅とは、あらかじめ建築された家とその土地がセットになって販売されている、完成した住宅を指します。
販売は住宅完成後に販売されるケース、建築工事途中に販売されるケースなどありますが、どちらにせよ設計は既に決まっています。
建売住宅は、個々のニーズや好みに合わせた住宅ではなく、10棟なら10棟がほぼ同じデザインの場合が多く、住宅に対して個性を求めることは難しいと言えます。
一方、注文住宅は個々のニーズや好みが反映されたカスタムメイドの住宅を指します。
建売住宅とは異なり、住宅プラン、デザインと言ったものが施主様の希望に応じた、理想の家を手に入れることができます。
近年、注文住宅は、ご家族のライフスタイルや好みに合わせた理想の住宅を実現したいという選択肢として人気があります。
ただ、時間とコストがかかる点が難点であり、計画性を持って進めていく必要があるでしょう。
それでは、次に注文住宅におけるメリットとデメリットを見ていきましょう。
注文住宅のメリットとデメリット
一戸建ての家を建てる、もしくは、建売住宅を購入するということは、いずれにせよ、一生に一度の大きな買い物であり、だからこそ、自分の好みに合った長く住み続けられる家、つまり、注文住宅で家を建てたいと思うのは当然でしょう。
家というのは、理想の暮らしを実現するためのツールであり、自由な設計で一戸建てを建てるということは、人生を生き生きと暮らすための土台となります。
ここでは、注文住宅における3つのメリットと3つのデメリットを解説していきます。
3つのメリット
理想の家を実現できる
注文住宅の場合の一番のメリットは、ご家族の希望やニーズに合わせた、ライフプランに合った個性ある家を建てることができるところでしょう。
間取り、デザイン、素材などにおいても、また、耐震性や耐久性、エネルギー効率の高い空間作り等、様々な点において、理想の一戸建てを実現することできるでしょう。
建築法規など家づくりにおいて問題が少ない
建築家といっしょに設計する家作りは、安心・安全です。
なぜなら、機能性や美観といったものから、現地の法的規制や建築基準に詳しく、設計段階から建築の合法性や安全性を確保します。
さらに、家づくりの基本となる資材、建材の選択や品質管理や建物の快適性、耐久性などプロの視点のアドバイスを受けることができ、失敗を未然に防ぐことができます。
建築現場の進捗状況を確認できる
マイホームを持つことは一生で一度の大きな買い物と言えるでしょう。
設計から基礎工事、棟上げ、施工、竣工に至る様々な建築現場の過程、家が出来上がっていく過程を実際に見て、確認できます。また、疑問点などは現場の職人に聞くことができます。
現場職人に言いにくい、聞きにくいことも、設計監理者が存在することで、疑問に思ったことは質問できたり、問題があった場合なの現場対応も、設計監理者が適切に指示します。
3つのデメリット
費用と時間がかかる
注文住宅は、建売住宅を購入するのとは違い、建築家との打合せ、相談、スケジュール管理を行ったうえで、設計図ができ着工し建物が完成します。
最初は土地探しから始まり、要望、希望の確認、プランニング、実施設計図の作成、仕様決め、施工会社選定、施工、竣工、引き渡しと住宅完成まで、時間とコストがかかります。
特注の建材や設備など、一般的ではないアイテムを使用する場合もあり、趣向を凝らせば凝らすほど時間とコストがかかるのが難点です。
完成するまで仕上がりが分からない
建売住宅の場合は、完成済みの建物が現場にあるので雰囲気やスケール感、設備や仕上げ素材など内装チェックがその場で確認できます。
また、ハウスメーカーで注文住宅を発注した場合でも、住宅展示場に同じものが展示されたりしていて、イメージがしやすいと言えます。
ですが、建築家といっしょに作る場合、住宅が出来上がるまで、完成に近くなるまで仕上がりの状態をイメージできないことが多くあります。
ほんとうにイメージ通りの仕上がりになるのかなど、不安が生じる面があります。
リセール価値に影響する
注文住宅は個人の好みや特殊な要素が反映されているため、将来的にその住宅を売却する可能性がある場合の「リセール価値(不動産や住宅を将来的に売却する際に見込まれる価格)」が低くなることがあります。
建てた住宅が人気のある地域にあり、魅力的なデザインや設備を備え、駅に近いなど周辺環境が良いなどであれば、需要が高く、売却時も高いリセール価値となります。
ハウスメーカー、工務店又は建築事務所と家を建てる
注文住宅を考える場合の選択として、ハウスメーカーか工務店といっしょに建てるか、地元の建築事務所(建築家)といっしょに建てるかのうち、どれかを選び、設計を依頼するという流れになります。
ハウスメーカーや工務店の場合は、住宅展示場に見に行ったり、資料請求したりしながら、強み弱みを把握し、自分の好みの家を実現してくれそうなところを選ぶのが良いでしょう。
ただし、ハウスメーカーや工務店の場合は実際の打合せなどメインは営業マンが仕切り、具体的な仕上げ材など打合せの段階で外部の建築家に協力していただいているケースが多いと思います。
一方、建築事務所の場合、ハウスメーカーや工務店との違い、初めから建築家と膝を突き合わせて打合せができ、あまり実現的ではないプランの家を建てたい場合や、まだ、しっかりした家づくりのイメージがない場合など、建築家はお客様のご要望をヒアリングし、コミュニケーションをとりながら、お客様にとってのこだわりの家、理想となる暮らしができる家をデザインすることができます。
まとめ
まずは、漠然とでも良いと思います。自分たちの新しい家での理想の暮らしのイメージをご家族でじっくり話し合い、言葉にして書き出して見ましょう。
そして、土地を購入するより前に、設計を依頼するハウスメーカーか工務店又は建築事務所の情報を収集し、選定することをお勧めします。
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