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住宅・不動産関連日本と韓国

2024.08.09

【2024年最新版】日本と韓国、住宅事情を徹底比較

【2024年最新版】
日本と韓国、住宅事情を徹底比較

 

日本と韓国の住宅価格には大きな違いがあり、それぞれの国の経済状況や政策、社会的要因が影響を及ぼしています。
今回のブログでは、2024年現在の両国の住宅価格の現状を詳しく比較し、その背景にある要因を解説します。
また、日本と韓国の住宅購入者の傾向や市場の未来についても考察します。
このブログを読むことで、日本と韓国の住宅市場の違いや、それぞれの市場が、今後どう変わっていくのか、その理解に役立ていただければ幸いです。

(1)日本と韓国の住宅価格の現状比較

2024年、最近の情報によると、日本と韓国の住宅価格には大きな違いがあります。ここでは、日本と韓国の住宅価格について見ていきます。
まず、2024年現在、日本の住宅価格は高騰が続いています。
特に新築マンション価格が顕著に上昇しており、平均価格は約6,200万円に達しています。
東京23区の新築マンションの平均価格は1億1,862万円で、1㎡あたりの単価は172.4万円です。
また、新築戸建住宅をみても、首都圏の平均価格は4,541万円、東京都内ではさらに高く、5,522万円に達しています。
日本の住宅価格全般を見ると新築戸建住宅は高価であり、新築マンションに至っては、さらに高い傾向にあると言えます。

一方、韓国はどうでしょう。
韓国の住宅市場は、特にソウルを中心に高価格帯が続いています。
2023年11月時点で、ソウルの平均住宅価格は約8億1,900万韓国ウォン(約8,700万円)となっています。
また、アパートメント(日本のマンションに相当)のソウルでの平均価格は約10億5,000万韓国ウォン(約1億1,000万円)となっています。
ソウルの住宅価格は、2017年には1平方メートルあたり平均7,700,000ウォン(約80万円)に達していましたが、近年はさらに上昇しています。
2024年初頭には、韓国全体のマンション価格指数が下落傾向となりましたが、ソウルも価格が一時的に下落しましたが、依然として高価格帯を維持しています。

日本と韓国の住宅価格は、どちらも都市部では高い数値となっています。
ここ数年、日本の住宅価格は比較的安定していますが、都市部では依然として高い水準にあります。
特に東京や大阪などの大都市圏では、住宅価格が高騰しています。

一方韓国では、特にソウルのマンション価格が急騰しており、2023年6月時点で平均価格が約1億1000万円に達しました。
ですが、2024年の動向を見ると、金利の上昇や経済状況の変化により、住宅価格が再び下落する懸念もあるようです。

(2)日本と韓国の住宅価格差を生み出す要因とは

日本の住宅価格は東京など、都市部では高騰していますが、全般的には比較的安定していると言えます。
また、韓国の住宅価格は、日本と比べて高い傾向にあり、マンションの平均価格は、10億ウォン(約1億円)を超えており、住宅価格高騰が社会問題となっています。
韓国の住宅価格が日本より高いと指摘される要因としては、「経済的要因」や「政治的要因」、「社会的要因」などが考えられます。

1.経済的要因

韓国では、企業の賃金水準がここ20年で日本を逆転しており、これが住宅価格の上昇に影響している可能性があります。
賃金の上昇が購買力を高め、住宅需要を押し上げていると考えられます。
また、韓国では、住宅ローンが低く抑えられていることも住宅価格の高騰につながっています。

2.政治的要因

韓国政府は住宅価格の抑制を目指して課税強化などの政策を実施していますが、価格の上昇を完全に抑えられていない状況です。
一方、日本では、住宅価格を安定させるための政策が比較的効果を上げていると見られています。

3.社会的要因

韓国では、首都ソウルに人口が集中しているため、都市部での住宅需要が非常に高く、これが価格の高騰を招いています。
さらに、投資目的で住宅を購入するケースが多く、投機的需要が価格高騰を引き起こしています。
日本では、地方への人口分散が進んでいることや都市部の再開発が進んでおり、住宅価格の高騰が抑えられ、価格安定に寄与している可能性があります。

(3)日本と韓国の住宅購入者の傾向と市場の未来予測

日本で住宅を購入する平均年齢は30代~40代です。住宅購入者の多くは、安定した職業に就いており、世帯年収は400万円から800万円の範囲が一般的です。
新築物件購入者の収入は、600万円~800万円、中古物件では400万円から600万円程度が多く見られます。
家族構成は、子供を持つ世帯が多く、家族の成長に合わせて住宅購入を考える傾向があります。
特に30代後半~40代は、家族構成が固まる時期として住宅購入が活発な時期となっているようです。

一方韓国の住宅購入者を見ると、日本とほぼ同じで、平均年齢は30代~40代で、安定した収入と家族構成が整う時期に購入する傾向があります。
家族構成は、日本と同様に子供を持つ世帯が多く、教育環境や通勤の利便性を考慮して住宅を選ぶ傾向があります。
両国ともに、住宅購入は人生の大きな決断であり、経済的な安定と将来の計画が重要な要素となっています。

1.日本の住宅市場の未来予測

日本と韓国に住宅市場を予測を調べて見ると、日本では、人口減少が続く中で、空き家や空き地の増加が懸念されています。
特に地方では、人口減少に伴い住宅需要が低下し、空き家が増える可能性があります。
都市部では、依然として住宅需要が高く、特に東京や大阪などの大都市圏では住宅価格の上昇が続くと予想されています。
ただ、全国的には、新設住宅着工戸数は減少傾向にあり、2030年度には2022年度比で13.5%減少すると予測されています。
今後は、新築住宅から中古住宅へのシフトが進むと予測されており、これに伴い、住宅リフォームやリノベーション市場が拡大し、中古住宅の価値向上が図られるとされています。


2.韓国の住宅市場の未来予測

韓国では、韓国銀行が政策金利を大幅に引き上げたことにより、住宅ローンの返済負担が増加し、購買意欲が低下しています。
これが市場全体に対する強い下押し圧力となっています。
住宅が投資対象としての魅力を失いつつあり、特に若年層や中間層の購買力が低下しています。
これにより、住宅市場の安定化には時間がかかると見られています
韓国では不動産バブル崩壊のリスクが高まっており、政策金利の影響が市場に大きな影響を与えているようです。

まとめ

日本と韓国の住宅市場には、経済、政治、社会的要因が複雑に絡み合っており、その国独自の異なる動向を示しています。
日本では、都市部の住宅価格が高騰している一方で、地方では人口減少に伴う空き家の増加が懸念されています。
これに対して、韓国ではソウルを中心に高価格帯が続いており、住宅が投資の対象として人気を集めていますが、金利上昇や経済状況の変化により価格が下落する可能性も指摘されています。
両国の住宅購入者は30代から40代が中心で、安定した職業と家族構成が整う時期に購入する傾向があります。
今後、日本では中古住宅市場の拡大が予想される一方、韓国では不動産バブル崩壊のリスクが高まっており、市場の安定化には時間がかかると見られています。

参考: