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住宅設計

2023.08.03

夢の住まいを実現する 注文住宅の建築費相場とコスト削減の秘訣

注文住宅を建てる際、建築工事費の相場や節約ポイントを知ることは重要です。
このブログでは、「首都圏での一般的な注文住宅の建築費相場」や「相場情報」を紹介します。
さらに、注文住宅において、建築費をコストダウンするためのポイントも整理しました。
「注文住宅の建築工事費」や「建築にかかる節約の方法」を知りたい方は、是非、このブログを読んでみてください。

注文住宅の建築費相場

建築費相場とは、本体工事費と付帯工事費の合計です。
本体工事とは、基礎や構造、造作等の建築本体にかかる費用。
付帯工事は、造園や配管、地盤整備など、主に外構設備にかかる費用です。

この注文住宅の建築費相場は一般的には、3LDKで3000万~5000万と幅があります。
注文住宅は。建物の規模や構造材、設備、また地域性等の要素により、都市部では高額、地方では安価となっています。

首都圏における注文住宅の相場

住宅金融支援機構が実施した家屋の2022年度の概算費用調査によると、注文住宅を建てた人の全国平均費用は3,569万円となっています。
下に、東京、神奈川、埼玉、千葉の注文住宅にかかる建築費用の平均値を表にまとめました。


また、注文住宅を購入者の年齢、家族人数、世帯年収などの平均値情報も公開されています。
下図は首都圏の注文住宅融資利用者の平均指標です。
(参考:フラット35利用者調査報告より)

首都圏で注文住宅を購入する場合、建設費は高額で年齢も高くなる傾向にあります。
上記建設費相場は、土地なしの場合ですから、この建築費に30~40坪程度の土地付きとなると1000万~2000万円以上必要になります。

注文住宅には、土地取得費用、建築工事費用の他に建築に伴う税金や手数料(登記費用、都市計画税)や保険料等も必要と為、あらかじめそれらも見積もっておくと良いでしょう。

建築工事費コストダウンのポイント

希望のプランができ、見積もりをとったら、予算オーバーしてしまったなど良くあることです。
ここでは建築費をなるべく抑えるための3つのポイントを紹介します。

1.建物面積、建物の形を最適化する

まずは、建物の形をできるだけシンプルにする、できるだけ正方形に近くすることです。そして、そのシンプルな形と同様に間取りを最小限に抑えることで建設費やランニングコストを節約できます。
また、高額な設備や仕様を必要以上に取り入れることは避けましょう。
さらに、水回り(キッチン、洗面所、バス、トイレ)の位置を近くにまとめることで必要な設備や配管がまとまりますので、工事工数を減らすことができます。

2.部屋数、窓・ドア数などの数を減らす

注文住宅で部屋数を減らすことは、間取りがシンプルになり、費用の削減につながります。ただし、家族や将来の変化を考慮して慎重に判断する必要があります。
ドアも必要のないところ、例えば、パントリー収納などはオープンクローゼットにするなど検討しましょう。
さらに、窓の数を減らすことで建築費用やエネルギーコストを節約できます。南窓は大きく取り、その他、必要に応じて適切な窓の配置とサイズを検討し、採光、風通しを確保するようにしましょう。

3.複数の見積りの比較する

設計事務所の建築士に設計をお願いした場合、メリットとなるのは、建築士は材料の原価を把握しているので、見積りチェックができるという点です。
建築工事がハウスメーカー、又は工務店になるにせよ、見積もりを正しくチェックできることは心強い味方です。
さらに、複数の建築業者から見積りを取り、価格と品質を比較することで、工事の無駄を無くし予算の節約ができます。

節約(コスト削減)においては長期的ランニングコストも考慮すべきです。
高断熱、高気密性を導入することで、初期費用はかかりますが、長期的に見ればエネルギー費用の節約になります。
工事費を節約する場合には建物の品質、機能、快適性を踏まえたVE(Value Engineering)が重要です。

※VE(Value Engineering)とは
建築プロジェクトにおいてコストを最適化し、最大の価値を提供するための手法やプロセスです。
VEは、費用節約だけでなく、品質やパフォーマンスの向上、スケジュールの短縮、環境への配慮なども含めた総合的な最適化を目指します。

まとめ

注文住宅を建てる際には、建築工事費の相場やコストダウンのポイントを把握することが重要です。
また、建築にかかる予算と希望をバランス良く考慮し、建築士などの専門家の助言を受けながら、計画を進めることも大切です。
是非、この記事を参考にしながら、理想の注文住宅を実現してください。

参考: