「マイホームを手に入れる」ということは、理想の暮らしを実現するための一歩です。
このブログでは、未来の注文住宅オーナーへ向けて、「家を建てる9つのステップ」について詳しく解説します。
まずは、家を建てるには、準備段階として家族のライフスタイルや理想を共有するところから始まり、家づくりのパートナー選びや、間取りなどのデザイン、契約、建築工事、外構工事を経て引き渡しまで、9つのステップに分けることができます。
今回はそのポイントを解説します。ぜひ参考にしてみてください。
(1)準備段階-ご家族のライフスタイルと夢を共有-
家を建てると言うことは、「夢のマイホーム」などという、夢ではありません。家を建てるということは目的ではなく、ひとつの手段です。
目標は「理想の暮らしを手に入れる」ということです。
家を手に入れて「家族がどんな暮らしを実現したいか」が重要です。
その「目標=理想の暮らし」が叶うのなら、マンションでも、中古住宅の購入、分譲住宅の購入でも良いのです。
新築住宅を建てる為に最初にすることは、家族がどんな家を手に入れれば幸せに暮らすことができるのかを話し合うことです。
そのために、理想の暮らしについての情報収集を行ったり、住宅展示場に行って実際の建物を見学しながら、家のデザイン、間取りや設備、性能など話し合うと良いでしょう。
そして、その新築住宅を建てるうえで一番大切にしたいことは何なのか、間取りなのか、耐震などの性能なのか、デザイン性なのかなど、優先順位をつけてみることです。
さらに、資金計画として土地購入費、建築費、家電や家具の費用などを含めた総額も計算します。
住宅ローンを借りる前には、土地代、着工費、中間金など、まとまった支払いもある程度必要となります。
(2)住宅メーカー:家づくりのパートナーを決める
住宅を建てるには、ハウスメーカーか工務店か、建築設計事務所に設計をお願いし、家を建てなくてはなりません。
また、ハウスメーカーなどでは土地探しや資金計画なども相談にのってれるところもあります。
ハウスメーカーと地域に根ざした工務店や建築設計事務所にはメリット、デメリットがあり、お客様の理想の暮らしを実現するためにより最適なところを選ぶことが重要です。
断熱や耐震などの家の性能重視ならハウスメーカーが良いでしょう。
提案力は無くても、ある程度、費用を抑えて地域密着したメンテナンス性を重要視するなら、工務店が良いでしょう。
ご家族のライフスタイルに合わせた個性やデザイン性を求めるなら建築家に依頼するのが良いでしょう。
いずれにせよ、一度、ハウスメーカーや工務店等から資料請求したり、WEBサイト、住宅展示場などへ足を運び、情報収集することです。
その中から、よりしっくりくる建築会社を3社程度に絞り、営業又は設計者に対してどのような家を建てたいかなど希望を説明して、間取りプラン、見積もり、スケジュールなどをプレゼンテーションしていただくと良いでしょう。
そのプレゼンテーションを踏まえ、理想の暮らしが実現できると思う会社をパートナーとすると良いでしょう。
あなたの家づくりの為のパートナー選びはとても重要です。
(3)土地探し
土地探しも重要なステップです。
土地を見つけることはそもそも難しく(なかなか条件に見合う土地がない為)、難航しやすいとされています。
不動産業者やインターネットなどを通じて土地情報を収集するか、パートナーとなったハウスメーカーに土地探しを依頼又は相談すると良いでしょう。
自然災害の多い日本では、土地を選ぶ際には、地盤の強度やハザードマップの確認が必須です。
さらに、日当たり、風通し、交通アクセス、学区、近隣の環境などが重要なポイントとなります。
ハウスメーカーを通さず、ご自身で土地探しをする場合は、希望する建築物が建てられる土地かどうか、地盤調査など行い、確認してから決断する必要があるでしょう。
(4)パートナーと間取りプランを確定する
家づくりのパートナーも決まり、ふさわしい土地が決まれば、いよいよ、間取りプラン(建築平面)、建築外観、設備、予算を決めていく作業に入ります。
ここが、家づくりの本丸です。
これから建てる家がどのような家になるのか重要なステップです。
原点に立ち返り、もう一度、どんな暮らしがしたいのか、希望条件を見直し、優先順位をたて、納得がいくまで話し合いましょう。
自分たちの希望、要望や予算に合わせ、パートナーにプランやデザインを提案してもらい、具体的なイメージを作っていきます。
(5)建築工事請負契約
プランが決まったら、ハウスメーカー、工務店などと正式に建築工事契約を結びます。
パートナーが建築設計事務所の場合は、建築工事を行う施工会社(工務店の場合が多い)と契約する必要があります。
契約内容には、建築工事の内容、各工種見積り、工期、支払い条件、、品質基準、保証、違約金・解約条件、変更要求の手続きなどが明記されます。
契約書の内容をよく理解し、法的な助言を受けながら契約を進めることが重要です。
(6)建築許可の申請
建築基準法や都市計画法に基づき、建築許可を取得するための申請手続きを行います。
地方自治体の建築行政機関に申請書類を提出します。
申請書類には、設計図面、仕様書、計画概要、使用計画などが含まれます。
建築行政機関によって審査や調査が行われ、許可がおりるまでには時間がかかる場合があります。
審査に合格すれば、建築許可が発行されます。
(7)地盤改良・地鎮祭・上棟式
建築許可が発行された後、建築工事を開始することができます。
まずは、地盤調査が行われ、地盤の安定性を確認します。
地盤が不安定な場合や、建物の重量や荷重が大きい場合、地盤の沈下や沈下が予想される場合など、地盤改良工事が必要となる場合があります。
また、地鎮祭や上棟式は、建物建設のさまざまな段階を祝福し、安全や繁栄を願うために行われる儀式です。
住宅の施工に関連する人たちが一同に顔を合わせる貴重な機会でもあるので、このイベントは必須ではありませんが行うことが推奨されています。
地鎮祭は建物の基礎を築く前に行われ、基礎工事が完成し、建物の骨組みが見え、屋根を葺く前の状態で行われるのが上棟式です。
(8)着工~竣工
着工~竣工は建築工事が具体的に進行する期間です。
建物の基礎を築く基礎工事から始まり、柱や梁、床などの骨組みを組む骨組み工事が行われます。
次に、外壁材料の取付け、屋根材の設置、間取りや仕様に基づき、壁、床、天井、ドアなどの内装工事が行われます。
そして、配管、電気設備の取付、配線工事が行われ、仕上げ工事としての塗装、クロス貼りとキッチンや浴室などの設備や備品の取り付けられれば、住宅建築にかかる建築工事はほぼ終了となります。
施主は、進捗を確認しに各段階で現場へ足を運び、不安なところや不備などがあれば、施工監理の代表やパートナーとなっている会社の営業担当に相談するなど、家づくりに積極的に関わっていくと良いでしょう。
(9)建物の完了検査と引き渡し、外構工事
建築工事が完了すると、居住や使用が可能な状態に達したことを確認するための完了検査が行われます。
完了検査は、地方自治体の建築行政機関が行うことが一般的です。
点検員が建物を実際に見て回り、建築基準法や地方自治体の条例に則って検査が行われます。
検査合格後、建物は正式に竣工となり、引き渡し検査が終了すれば、建物の使用が可能となります。
通常、建物の完了検査が合格した後、外構工事が始まります。
外構工事には庭の整備、通路や駐車場の舗装、エクステリアの設置などが含まれます。
さらに外構工事がほぼ完了した段階で、建物の最終確認や引き渡しに向けた手続きが行われます。
引き渡し前には、内覧会が行われ、引き渡しの為の最終チェック、つまり設備の不具合、建物の外部、内部の傷、汚れ、契約通りの仕様で施工されているかどうかや、保証書、設備の使い方、取り扱い説明書等揃っているなど、確認する場でもあります。
ここが最終チェックになりますので、しっかり建物をチェックし、引き渡しの後のトラブルを避けるためにダメなところは指摘し、やり直しを指示し、それら不備な点は補修などを行ってもらい、すべて完了した後に書類に印を押すようにしましょう。
まとめ
今回は、家づくりを9つのステップに分け、そのポイントを解説しました。
家づくりは人生の大きなイベントであり、理想の暮らしを実現する為の重要な過程です。
その為には、家族の夢やライフスタイルを共有し、信頼できる建築パートナーを選び、土地探しやプランの決定、建築工事の進行、そして最終チェックまで、一つ一つのステップでの工夫と努力が、素晴らしい住まいを実現し、幸せな理想の暮らしへとつながっていくのです。
参考:
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