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2024.10.04

ペットと快適に暮らす間取りから素材選びまで徹底解説

ペットと快適に暮らす
間取りから素材選びまで徹底解説

 

2024年4月のクロス・マーケティング調査によると、日本のペット飼育率は28.6%となっており、ペットの種類別では、犬が44.4%、猫が38.4%を占め、動物以外のものをペットのように感じている人も21.7%いることが分かりました。
世帯当たりのペット飼育率は、2021年の70%から2022年には66%に微減傾向にあるものの、ペットは現代社会においてなくてはならない存在として、多くの人の生活に深く根付いています。
家族の一員であるペットと快適に暮らすためには、人間と同じように快適な住環境を整えることが大切です。
今回のブログでは、ペットと快適に暮らすための間取りや設備、素材選びのポイントを詳しく解説します。新築住宅でペットと一緒に暮らしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

 

(1)ペットと暮らすための理想の間取りと設備

犬や猫と暮らす上で、安全性と利便性を兼ね備えた快適な住空間を実現するためには、どのような間取りや設備が必要なのでしょう。
ここでは、ペットとの暮らしをより豊かにするための、6つのポイントに絞って解説します。

1.  ペット専用の居場所を作る

ペットがリラックスできる個室やコーナーを作ることで、安心して過ごせるスペースを確保します。
犬の場合は、ケージを配置するスペースを確保し、猫の場合は隠れられる、階段下などのデッドスペースを活用する方法もあります。

2. ペット用トイレを確保する

ペット専用のトイレを設置することで、臭いや衛生的な環境を維持できます。猫用の砂トイレや犬用のトレイなど、ペットに合わせた選択が重要です。
また、小さいお子様がいる場合は触ってしまうこともあるので、人用のトイレ内にペット用トイレを併設することも検討されると良いでしょう。

3. 回遊動線

ペットが運動不足にならないように、回遊動線ある間取りにしておくと良いです。
壁やドアが少なく、行き止まりを作らず、ペットが思いのまま動き回れるようにすると、ストレス解消になります。

4. ペットがくつろげる専用スペースを用意する

猫の場合は高低差のあるキャットウォークやキャットタワーといったもの。
犬の場合はリラックスできるペットソファなど、ペットが安心してリラックスできる場所を用意することで快適な生活環境を実現できます。

5. 換気設備

動物は人間以上に空気に敏感です。基本は24時間換気システムの導入です。特に、第一種換気システムは、給気と排気を機械で行うため、効率的に換気できます。
また、室内にホコリや匂いが溜まらないように空気清浄機も利用すると良いでしょう。

6. ペット専用のシャワー設備

ペット用のシャワーを設置すると、定期的な清潔維持が容易になります。玄関近くやガレージなど、使いやすい場所に配置すると良いでしょう。人用のバスタブと兼用すると、浴槽が汚れ不衛生になりがちです。
ペット専用シャワー設備は、ペットのシャンプーをより安全かつ快適に行うためのアイテムとなります。

(2)ペットと安全で快適な生活をおくるための素材選び

愛らしいペットとの暮らしを、より安全で快適にするためには、住環境を整えることが大切です。
特にペットが直接触れる素材や家具選びは、健康や安全に大きく関わってきます。
ここでは、ペットと人間が共に安心して暮らせるような、住まいの素材選びのポイントを4つに絞って解説します。

1.  床材の選び方

床材は、ペットの安全を考慮し、滑りにくい床材を選ぶことが重要です。
一般的なフローリングは滑りやすく、ペットのケガの原因になる可能性があります。
ペットが長時間過ごすスペースには、滑り止めコーティングを施したり、クッション性のある床材やコルク材など、ペットに優しい素材を考慮しましょう。
さらに、猫の爪などで傷つきにくい素材を選びましょう。ナラ、ブナ、ウォールナットなどの硬い広葉樹の無垢材が適しています。

2. 壁やクロスの選び方

ペットと暮らす上で、壁は爪とぎや体を擦り付けることで傷つきやすい箇所です。耐久性が高く、汚れが落ちやすい素材を選ぶことが大切です。布クロスのような素材は傷つきやすいため、避けることをお薦めします。
猫の場合は、専用の爪とぎスペースを設けることで、壁へのダメージを軽減できます。最近では、ペット用の壁材も進化し、傷や汚れに強く、臭い対策も施されたものが多く販売されています。
壁全面ではなく、ペットの届く範囲である90cmほどの高さまで、ペット用の壁材を貼るのも一つのアイデアです。これにより、壁を保護しつつ、おしゃれな空間作りも可能です。

3. 家具素材の選び方

ペットと暮らす上で、家具は耐久性が求められます。特に、爪を立てたり、噛んだりする可能性があるため、傷つきにくい素材を選ぶことが大切です。布製家具は傷つきやすい一方で、革、木、金属製の家具は比較的丈夫で、汚れも拭き取りやすいという特徴があります。
近年では、マイクロファイバー素材も注目されています。この素材は、耐久性が高く、引っ掻き傷にも強く、汚れも落としやすいという特徴に加え、ペットの毛がつきにくいというメリットもあります。

4. カーペットやラグの選び方

カーテンやラグなどの備品は、ペットの汚れが溜まりにくく掃除が簡単な素材を選ぶと良いでしょう。
低パイルカーペットなら、ペットの毛などが絡まりにくく、掃除機で簡単に吸い取ることができます。
また、撥水加工されたラグやカーペットなら、ペットが水をこぼしたり、汚れた際にすぐふき取れるのでお勧めです。
防臭抗菌加工がされていれば、衛生面も保たれペットとの生活をより快適なものすることが可能です。
これらの機能を備えた製品を選ぶことで、ペットの毛や汚れによるストレスを軽減し、快適な生活を送ることができます。

まとめ

ペットと快適に暮らすための家づくりは、単なる住環境の整備以上の意味を持ちます。
適切な間取りや設備、素材選びは、ペットの健康と幸福を守るだけでなく、飼い主との絆を深める重要な要素となります。
回遊動線や専用スペースの確保は、ペットのストレス軽減に貢献し、適切な換気設備は双方の健康維持に不可欠です。
また、耐久性のある床材や壁材、家具の選択は、長期的な住環境の維持に役立ちます。
これらの配慮は、ペットとの暮らしをより豊かなものにし、家族全員にとっても心地よい空間を創出します。
ご家族のライフスタイルやペットの種類や性格に合わせて、様々な情報を参考にしながら最適な住まいを実現してください。

 

参考: